社長メッセージ



2003年5月6日



2003年5月号

拝啓、新緑の候、とはよく言ったものだ。
5月の声を聞くようになると、本当に青葉・若葉の新緑が目にしみる。
よく晴れた日の早朝、木洩れ日の緑のトンネルを歩く気分は、
何と表現したらいいのだろう。
ツツジの香りがどこからともなく漂い、春のさわやかさが実感できる。

早朝 5時、早起きして近所を散歩するようになってから、もう何年
にもなる。当初はダイエットのために始めた散歩ではあったが、
しばらくすると季節を楽しむための散歩、人生を考えるための散歩、
そして仕事の構想をまとめるための散歩に変わってきた。

どんな仕事でも自分の仕事に対して構想を持たなければ当然、
情熱を持って仕事に打ち込むことはできない。
お客様の意見はどうだったか、どう対応していくか、次の新商品は
どうするか、海外生産をどうするか、人事組織はどうあるべきか、
売上・利益はどうか、先日読んだ本を会社で生かすにはどうするか、
等々、散歩のテーマは尽きない。
ついつい理想形を構想してしまいがちだが、現実はもちろん厳しい。

何でもそうだが、必要な条件がすべて揃うことはない。
「・・・だったら」や「・・・ならば」を前提にすることはできない。
また「ないものねだり」や愚痴を言っても始まらない。
限られた条件の中で現実を直視し、石橋を叩きに叩きながら、
構想をまとめていくのだ。常在市場の精神でよく考えれば必ずや、
すばらしい構想は浮かぶものだ。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という。
限られた個人の経験だけでなく、過去の歴史、お客様の意見、
関連した書物など広く情報を集め、それらを基に構想を練ることが
肝要である。

この散歩の時の構想が当社の長期計画の随所に反映されている。
社員さんや社外の人からの意見・構想も、私は歓迎している。
衆知を集めた上で、社長が独裁(独断ではない)するのが正しいと
思う。今年も当社の決算月9月までには、長期計画のための多くの
意見や構想が寄せられることと楽しみにしている。

山信工業はこれからも頑張ります。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


 

山信工業株式会社
 代表取締役社長
 山 崎     敦 彦