フィルタ性能を決定する「ろ材」を自社開発

コア技術として継続的な強化に取り組む

フィルタ製造のキーとなるのは、様々なゴミを捕捉する「ろ材」です。この「ろ材」を外部調達している多くのフィルタメーカーに対して、「ろ材」の自社開発に取り組むヤマシングループでは、これにより、多種多様なニーズにお応えするフィルタ性能を実現する「最適ろ材」のお客様への提供が可能です。この技術力こそが、フィルタ専門メーカー・ヤマシングループの強みであると自負しています。

“良い”フィルタとは?

“細かい”ゴミを“たくさん”とって“サッと”抜けることが「良いフィルタ」の条件とされます。つまり、高いろ過精度、長寿命(ライフ)、小さな通過抵抗(圧力損失)を備えることが望ましいフィルタの条件となりますが、一般にこれらは相反する関係にあります。

例えば、長寿命化のためにはフィルタの目を粗くする必要がありますが、これはろ過精度の低下(ある程度の大きさのゴミの通過の許容)を招きます。反対に、ろ過精度を高めるためにフィルタの目を密にすると、液体や気体の流れが悪くなり(通過抵抗が大きい)、寿命も短くなります。ニーズに最適な性能を得るにはこの3点のバランスの調整が不可欠であり、この矛盾への挑戦がフィルタ開発の醍醐味でもあります。

更なる高機能ろ材開発へ

ヤマシンフィルタのろ材開発は、要求される性能を実現するために、ろ材のレシピを調整することにとどまりません。より付加価値の高いフィルタを開発するため、ろ材構造や材質に対する研究活動も行っています。具体的には、ガラス繊維を中心に、異なる繊維形状(太さや密度)を組み合わせた多層ろ材の開発の成果などが、すでに様々な当社製品に展開されています。今後も、より高度な市場の要求や課題解決を可能にするろ材開発を積極的に進めてまいります。