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INTERVIEW

まず、現在のご自身のお仕事内容について教えてください。

私は、当社連結子会社である株式会社アクシーで製造されたエアフィルタ製品の新規顧客を開拓する営業を日々行っています。当社が扱うエアフィルタ製品は、オフィスビル、商業施設、医療機関、精密機械工場など用途に応じて様々な場所で使用されています。私たち営業チームは、そのような施設を管理するメンテナンス会社のお客様に対して、製品を通じたソリューションを提案しています。

ヤマシンフィルタは、建機用油圧フィルタ分野では長い歴史を持つ会社ですが、エアフィルタの分野では参入してからまだ日が浅いため、初期段階では、まずは当社のことを知ってもらい、製品の独自性や利点を分かりやすく丁寧に伝えるよう心掛けています。

新規顧客開拓の営業というと、中々商談に繋がりにくくメンタルとの戦い…と想像されることも多いかもしれませんが、エアフィルタ業界は取引先に対して優しい方が多く、また性能の良い新たな製品への感度も高いため、にべもなく断られ、辛い思いをすることはまずありません。当社の製品の優れた特徴をご理解いただき、新たな取引が決まったときは、仕事へのやりがいや喜びを感じますし、今後の自信にも繋がっています。

女性が長くキャリアを形成するために、どうすれば良いとお考えでしょうか

まず、エアフィルタ業界は、実際に使用されるフィルタが、オフィスビルや工場などの高い場所にあったり、フィルタが大きく重かったりするなど、物理的に女性に不向きな場面はあります。これまでのエアフィルタ業界における男性の割合が多かった要因は、このような背景に起因しているのではないかと思います。そういった状況を踏まえ、現在私たちの部署では、男性と女性のメンバー内で協力体制を構築し、１つの案件をチームでカバーすることで、ミスマッチが発生しないよう取り組んでいます。

また、ワークライフバランスという観点では、当社はプライベートも両立できる素晴らしい環境だと感じています。現在私は、フルタイムの仕事と育児の両立をしていますが、出社の際は16時15分、在宅時は16時30分の定時退社を守る文化が徹底されているため、定時に上がることに後ろめたさを感じることもありません。フィルタ業界のみならず営業という職種で、17時に保育園の子供のお迎えに無理なく間に合うことができる職場環境は、そう多くないのではないでしょうか。当社は開示しているサステナビリティレポートにおいて、人的資本と基本的人権の尊重という方針を掲げ、人材の多様化への配慮や女性活躍推進に関する中長期目標を公表しておりますが、このように、業界の慣習にとらわれることなく、会社全体で働く女性の労働環境を整えている現状から考えると、今後様々な女性のキャリアが形成されていく土壌は、すでに充分に存在しているように感じます。

ヤマシンフィルタの女性管理職比率はまだ高くはありません。今後、女性が長くキャリアを形成するために、どうすれば良いとお考えでしょうか

当社のエアフィルタは、世界的なエアフィルタの評価格付に裏付けされている、高品質・高性能な製品を各種取り揃えています。一方で、当社製品がもたらすメリットについては、まだ多くの方に知れ渡っておらず、市場におけるポテンシャルは非常に高いと考えています。
実際に私が担当するお客様の中にも、これまで製品はもちろん、当社の社名もご存じなかった方もいらっしゃいましたが、導入後は、ほぼ全てのお客様から高いご評価をいただき、リピーターとして継続してご利用いただいています。
今後の目標としては、より多くの方に当社フィルタを知っていただくためにも、誰もが知る商業施設や、高度な技術を有した工場など、モデルケースとなりうる大きな案件の獲得に、積極的に携わっていきたいです。また同時に、信頼いただいているお得意様のビジネス規模をより拡大して、業績に貢献していくことも、同時に行っていきたいと思います。
双方とも、一朝一夕では成し遂げることが難しいミッションであると認識はしていますが、高品質・高性能な製品、安定して働ける環境、私自身の成長意欲、の3つの条件がバランスよくマッチしている現状がある限り、実現できると信じています。これからも日々の業務一つひとつから、目標の達成に向けて、取り組んでいこうと考えています。