ヤマシンフィルタのESG経営

「仕濾過事」の社是のもと、サステナブルな社会の実現に向けESG経営を強化し、さまざまな社会課題の解決に貢献していきます。

サステナビリティマネジメント

サステナビリティ方針の策定

当社は、創業以来、半世紀以上社是としてきた「仕濾過事」(フィルタビジネスを通じて社会に貢献する)を、当社グループのサステナビリティ方針として掲げることを決定しました。これからも、当社グループの事業活動が社会や環境に及ぼすプラスおよびマイナスのインパクトを考慮しながら、さまざまなステークホルダーから寄せられる期待や関心を受容するESG経営を推進していきます。

 

サステナビリティ方針

 

「仕濾過事(ろかじにつかふる)」~ フィルタビジネスを通じて社会に貢献する 

 

ヤマシンフィルタは「仕濾過事(ろかじにつかふる)」の社是のもと、サステナブルな社会の実現に向けて、フィルタビジネスで培った強みを生かし「環境」「空気」「健康」に関する社会課題の解決に貢献してまいります。

サステナビリティ推進体制

サステナビリティ推進体制図

サステナビリティ推進体制図

当社は、2021年度に代表取締役社長の諮問機関として、「YSS(Yamashin Sustainable Solutions)委員会」を設置しました。当委員会は、経営企画室長および執行役員が委員長を務め、全ての執行役員を含む約20名が出席しています。
SDGs推進やESGの取り組みについてYSS委員会で月1回議論し、その内容を取締役会や経営会議へ報告しています。

2023年度のYSS委員会での主なテーマ

  • 環境社会KPI策定
  • TCFD提言に沿った開示更新
  • 中長期CO2排出量削減目標
  • CO2排出量削減施策 ほか

サステナビリティ浸透取り組み

当社は、YSS委員会発足以来、従業員に対しサステナビリティに関する研修や勉強会を実施しています。これまでにサステナビリティやSDGs、TCFDなど基礎的な内容から、人権方針策定、人権リスク評価に当たっては人権リスク勉強会を複数回行いました。

2024年度からは、新入社員研修の一環としてサステナビリティに関するレクチャーも追加し、マテリアリティをはじめとした当社目標や取り組みの進捗を共有することで啓発につなげています。

ヤマシンフィルタグループのマテリアリティ

マテリアリティ特定

当社は、GRIサステナビリティ・レポーティング・スタンダードで示されたプロセスに則り、社是「仕濾過事」および「ヤマシンフィルタの価値創造」のもと、当社グループのマテリアリティ(重要課題)を選定しました。これらの項目は、YSS委員会にて当社が置かれた事業環境と社会からの要請を鑑み議論したもので、事業を通じた社会課題解決につながるものと考えています。

特定プロセス

STEP1

課題の整理

  • ガイドラインやフレームワーク等の項目を参考に、当社グループにおける事業領域や主要な取り組みとの関連性を踏まえ、重要課題の候補を抽出
  • これらの課題に対して、社会発展のために当社が貢献できること(プラスのインパクト)および当社が果たすべき基本的な社会的責任(マイナスのインパクト)の両方の視点から重要課題候補をテーマごとに整理
  • これらの候補に対し、経営幹部を対象とした勉強会にて認識を深化

<参照にしたガイドライン、フレームワーク等>
GRIスタンダード、ISO26000、SDGs、FTSE・MSCI等のESG評価項目

STEP2

課題の重要度評価と仮案策定

  • STEP1で整理した重要課題候補について、「ステークホルダーへの影響度」と「当社グループにとっての重要度」の2軸で重要度を評価。経営幹部へのアンケートを踏まえ、各重要課題にさらに重み付け
  • マテリアリティおよびコミットメント案の作成
課題の重要度評価と仮案策定
STEP3

妥当性の確認とマテリアリティの組織承認

  • マテリアリティとコミットメント案の作成検討に当たり、YSS委員会における社外有識者との意見交換や社内ディスカッションを約半年以上にわたり実施
  • 特定したマテリアリティとそれらに対するコミットメント案は、経営会議に報告・承認

マテリアリティおよび中長期目標

当社は、特定したマテリアリティをもとに、取り組むべき方針の設定や各マテリアリティに関連するKPIの設定および管理主管・方法など、マネジメント体制を構築し、取り組みを推進しています。
2024年11月には「中期経営計画2027」を策定し、戦略のひとつに「ESG経営の推進」を掲げ、非財務KPIとして2028年3月期までに「FTSEスコア4.0以上」「CDP気候変動スコアA取得」を設定しました。当社は引き続きマテリアリティを主軸にサステナビリティの取り組みを推進し、サステナビリティレポートなどの開示文書やCDPを通じたサステナビリティ情報の透明性向上を目指します。

中長期目標

社外からの評価

ESG評価機関からの評価を受けるとともに、お客様からは信頼に応える事業の取り組みが高く評価されています。

社外からの評価

CDP

CDP2023

当社は、企業や自治体の環境への取り組みを評価する国際環境非営利団体CDPが行う「CDP気候変動2023」に回答し、2024年2月に「B」スコアを取得しました。CDPは8段階(A、A−、B、B−、C、C−、D、D−)で評価が行われ、Bスコアは上位から3番目のマネジメントレベル「自社の環境リスクやその影響を認識し、行動している」にあたります。2023年度は、2022年度の「D」スコアから4ランクアップとなりました。

FTSE Blossom Japan

FTSE Blossom Japan Sector Relative Index

当社は、FTSE Russellにより構築された各セクターにおいて、相対的にESGの対応に優れた日本企業のパフオーマンスを反映するインデックス「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」の構成銘柄に2年連続で選定されました。

  • FTSE Russe(ll FTSE International Limited と Frank Russell Companyの登録商標)は、第三者調査の結果、ヤマシンフィルタ株式会社がFTSE Blossom Japan Sector Relative Index組み入れの要件を満たし、本インデックスの構成銘柄となったことを証します。FTSE Blossom Japan Sector Relative Indexはサステナブル投資のファンドや他の金融商品の作成・評価に広く利用されます

お客様からの評価

当社グループの着実な供給体制や業務効率化への貢献や啓発活動などの取り組みが、お客様から高い評価を得ています。今後も引き続き、より高度な要望や課題解決を可能にする製品開発に加え、グローバルでの高品質製品の供給とサポートの提供を通じて、顧客満足度および企業価値のより一層の向上に努めていきます。

顧客名

受賞内容

Kobelco Construction Machinery Southeast Asia Co., Ltd. 様

2023年度 Best Performance for Delivery Control賞

当社を含め72社に及ぶサプライヤ企業からの供給を受け、主に油圧ショベルを生産している東南アジアの拠点であるKCMSA様より、99%以上と非常に高い納期遵守率をYTLが評価されました。

コマツパーツアジア株式会社様

2023年度 BestCollaborative Partner賞

2023年度 Best Collaborative Partner 賞

当社が供給するコマツブランド純正補給部品の販売促進に対する取り組みと貢献が評価されました。

コマツマーケティングアンドサポート

インドネシア株式会社様

Best Supply Fulfillment Award

納期遵守に加え、とりわけ対応力を評価されました。

日立建機アジア・パシフィック Pte. Ltd. 様

Appreciation Award

当社が供給する日立建機ブランド純正の補給用フィルタ部品の販売促進に対する取り組み、および商物流のスリム化改善へのYAMASHIN THAI Ltd.の貢献が評価されました。

日立建機タイランド Co., Ltd. 様

Supply Chain Excellence Award

商物流のスリム化による改善への貢献を評価されました。

米国キャタピラー社様

2024年度 取引先優秀賞 エクセレント認証

ワールドワイドで製品を確実に供給し、キャタピラー社様の多数製品の製造活動に対して多大な貢献をしたことが評価され、12,000社のサプライヤのうち、上位4%に与えられる最高位を授賞しました。