INTERVIEW

現在のご自身のお仕事内容や、その魅力について教えてください。

ヤマシンフィルタグループの開発拠点である「横須賀イノベーションセンタ」にて、フィルタのろ材開発を含めた業務に携わっています。具体的にはフィルタのろ材用として当社独自に開発したYAMASHIN Nano Filter(R)*の技術を応用し、新たな事業分野・用途で使用することを目指した新素材開発、用途開発に入社以来取り組んできました。

 

現在は、特定の分野への展開を見据えた開発テーマを任され、最適な素材の探索、各種の性能試験、試作品の作製など、特定のパートだけではなく、開発業務全体に携わっています。開発業務は、各人が単一のパートを担当することが一般的ですが、当社では、開発業務を行う社員に必要に応じて裁量権が与えられるため、開発の川上から川下までワンストップで全体に関わることが可能です。このような風土や体制は、当社の特徴であり、開発に携わる者として魅力を感じています。

当社の新しい分野への挑戦は、自分自身にとっても日々試行錯誤の繰り返し、上手く行かないことも少なくありません。しかし、社内の先輩や社外の有識者の力を借りつつ、難しい課題が解決し開発が一歩前進したときには、未来への拡がりを実感することができ、仕事に対するやりがいを感じられる瞬間だと思います。

 

* YAMASHIN Nano Filter(R)から生成される素材とは?
YAMASHIN  Nano Filter(R))から生成されるナノファイバ素材は、立体的な構造と加工の自由度の高さが特徴。そのため既存フィルタ製品よりも、小さなサイズでより多くのダストを捕獲することができる優れたフィルタ用のろ材として活用されている。
また、断熱性や吸音性といった特性も簡単に付加できることから、環境、エネルギー、健康・医療、社会インフラ、情報通信・エレクトロニクスなど、幅広い分野への技術応用が期待されている。
https://www.yamashin-filter.co.jp/ja/technology/nano.html
 

当社で女性が長くキャリアを形成するためには、どうすれば良いとお考えでしょうか

当社が取り組んでいるWellBeing経営の一環として、人材のグローバル化やダイバーシティを推進しており、その成果として年齢、ジェンダー、国籍、人種、宗教などにとらわれないという風土が醸成されてきていると感じています。その上で、各従業員に必要に応じて仕事を任せるという風土も加わり、確かな根拠に基づいたアイディアや意見は、若手・女性であっても尊重され採用されていると感じます。率直に言って、入社前に想像していた以上の環境であったため、良い驚きでした。


当社グループ全体での従業員の男女比は5:5ですが、当社では7:3にとどまっています。加えて開発部門では、職種的に女性従業員の在籍数が少なく、キャリアが浅い若手人材が多い背景があります。そのため結婚や出産などといったライフステージの変化に応じたキャリアを描いている、ロールモデルとなる方がまだ多くいらっしゃいません。このような現状のため、産休、育休、在宅勤務等、女性をサポートする制度は整ってはいるものの、実際に制度をどのように活用し、自らのキャリアプランに落とし込んでいけばいいのか、具体的なイメージが湧きづらく、会社として改善すべき課題であると感じています。

今後は男性・女性問わず、働くメンバーの一人ひとりが、長く働きたいと思える環境づくりとは何かをより一層真剣に捉え、議論を深める機会を作っていくことが重要になるのではないでしょうか。ジョブローテーション制度などを活用した柔軟な働き方や、DXを活用した生産性向上など、会社が取り組む制度や施策も環境づくりの重要なポイントとなるかもしれません。各制度が広く活用され、長くキャリアを続けていける環境づくりに、積極的に参加していければと思っています。

今後ヤマシンフィルタで実現をしていきたいことを教えてください。

日々の業務において、技術・知識の両面で自らの未熟さを痛感することはまだまだ少なくありません。まずは私自身の、スキルアップや知識習得を図っていきたいと考えています。また、職場には適切にサポートをしてくれる先輩、同僚が数多く在籍しています。自らの能力を向上させつつ、チームとしての力も存分に活かすことで、現在取り組んでいる開発テーマの達成、その先にあるYAMASHIN Nano Filter(R)の新分野における実用化を成し遂げたいと考えています。

また、ライフステージが進んだ際も仕事を続けていくことで、私自身が開発部門の「女性活躍ロールモデル」になれれば嬉しいです。現在働いている後輩従業員や、研究開発職を志す女性たちが、安心してキャリアを築いていくための一助となれるよう、日々の業務に取り組んでいきたいと思います。

SCHEDULE

7:30~8:00 

1日のスケジュールを立てる

8:00~9:00 

前回の試験結果の確認と、試験条件の決定

9:00~12:00 

試作、試験

12:00~13:00 

お昼休み

13:00~14:00 

残りの試験

14:00~16:00 

試験データのまとめ、解析、考察

16:00~16:30 

1日の業務のまとめ、報告